| Q.1 |
ペプシノゲン法とは何ですか。かんたんに教えてください。
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| A.1 |
血液検査で胃粘膜の萎縮度合いを判定し、胃がんになりやすい体質かどうかを調べる検査です。 |
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| Q.2 |
胃がん検診のひとつのようですが、バリウムや胃カメラなどの他の検査方法と比べて長所はどこですか。また短所は何ですか。
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| A.2 |
バリウム検査にくらべて、レントゲンに写りにくい小さな胃がんが発見できる、食事を取ってもいい、苦しくない、肝機能などの他の検査と一緒に測れる、放射線被曝の心配がない、価格が安いという長所があります。ペプシノゲン法で陽性になった場合には胃カメラの検査を受けて胃がんを見つける必要があります。しかし、胃がんになりやすい体質かどうかを診断できますから、陽性者は定期的に胃カメラの検査を受けることにより、積極的に胃がんに備えることができます。 短所はペプシノゲン法で陰性と診断された方にも胃がんが見つかることです。したがって、陰性であっても念のためバリウム検査を受けることをお勧めします。 |
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| Q.3 |
胃がんの発見精度は他の検査方法と比べて優れていますか。
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| A.3 |
がん検診の発見精度はどういう集団が対象かで大きく異なります。老人の多い地域の住民検診と、若い方の多い職場検診では、がん罹患者の多いお年寄りの集団の方から多くのがんがみつかります。 ですから発見精度について単純に論じられないのですが、厚生労働省研究班では約10,000人の人間ドック受診者に協力をお願いして、ペプシノゲン値を測定したところ、3,400人がペプシノゲン法陽性と診断され、そのうち51人に胃がんが発見されています。陽性反応の的中度は1.5%(=51/3400)です。この数字は一見少ないようにみえますが、大腸がんや肺がんなど他のがん検診や、胃がんのバリウム検診の数値と比較しても遜色のない成績です。「検診でひっかかって精密検査を受けてみたら何でもなかった」というお話はよく耳にしますが、がんの診断、特に早期がんの診断はそのくらい難しいのです。 ただしペプシノゲン法は胃がんになりやすい体質の診断ですので、陽性者にがんがみつからなくても、将来胃がんになる可能性が否定されたわけではないということを念頭においていただきたいとおもいます。 |
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| Q.4 |
バリウムや胃カメラは検査の前の晩から飲食制限を受けたりするため、スケジュール調整が難しいのですが、同じように拘束されるのでしょうか。
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| A.4 |
検査前日および当日の食事制限はありません。他の採血検査と一緒にうけられます。 |
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| Q.5 |
ペプシノゲン法の検査方法について教えてください。
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| A.5 |
採血された血清から、ペプシンという消化酵素の元になる物質、ペプシノゲンI、ペプシノゲンIIの濃度を測定します。 |
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| Q.6 |
どこで受けられますか。
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| A.6 |
お住まいの地域の住民検診、職場での検診に採用されているかどうか、それぞれの保健所や健康保険組合などにお問い合わせください。こちらの医療機関で受診することもできます。 |
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| Q.7 |
検診料は他の検査方法と比較して高価ですか。
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| A.7 |
住民検診、職域検診、人間ドックの項目に入っている場合には安価に受けられます。個別に医療機関で受ける場合は、高額になってしまうときがあります。 |
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| Q.8 |
検診では一方的にバリウムを飲まされていますが、将来ペプシノゲン法が主流になっていくのでしょうか。
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| A.8 |
胃がん検診の主流はバリウム検査です。 ただし、簡便な検査法であるペプシノゲン法は従来のバリウム検診を補う有力な検査法であることは確かですから、ペプシノゲン法とバリウム検査の組み合わせが胃がん検診の主流になる可能性はあります。 |
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| Q.9 |
バリウムや胃カメラは、胃がん以外の病気または兆候を見つけることができると思いますが、ペプシノゲン法でも同じように胃潰瘍を見つけることができるのですか。
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| A.9 |
ペプシノゲン法は胃がんになりやすい体質かどうかを診断する検査法です。胃潰瘍他、胃がん以外の消化管の病気を疑われる方は、バリウム検査、内視鏡検査をお受けになってください。 |
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| Q.10 |
バリウムで要精密検査の結果が出ましたが、ペプシノゲン法での検査は有効ですか。
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| A.10 |
バリウム検査で精密検査を指示された場合には、内視鏡検査(胃カメラ)をお受けになってください。 |
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| Q.11 |
ペプシノゲン法で要精密検査となった場合どうしたらいいですか。
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| A.11 |
内視鏡検査をお受けになってください。しかしその結果胃がんが見つからなくとも、将来胃がんになりやすい体質であることにかわりはないので、継続して内視鏡検査をお受けになる(二年に一度くらい)ことをお勧めします。 |
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| Q.12 |
ペプシノゲン法の開発経緯および実績について教えてください。
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| A.12 |
1982年にSamloff らがペプシノゲンと胃粘膜の萎縮の関係を、1983年にCorreaが胃粘膜萎縮と胃がんの関係を発表し、1987年三木一正(現東邦大学医学部医学科内科学講座 消化器内科 主任教授、厚生労働省第3次対がん総合戦略研究事業 前主任研究者)がこれを応用した「ペプシノゲン法と胃がん」に関する論文を発表しています。 論文参照(英文) 三木により、ペプシノゲン法は1991年に都内の職域検診において実用化され、従来のバリウム検診と同等以上の胃がん発見能があることが報告され、以来、東京都足立区、群馬県高崎市をはじめ、多くの自治体の住民検診、職域検診、人間ドックの現場に採用され、多くの研究報告がなされています。 |
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| Q.13 |
ペプシノゲン法の認知度について教えてください。
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| A.13 |
ペプシノゲン法は1991年に実用化されて以来、多くの自治体や企業の検診、人間ドック施設に採用されるようになっています。 それにともない1995年に日本消化器集団検診学会の附置研究会としてペプシノゲン法研究会がつくられ、1999年まで活動を続けました。春秋の学会ではシンポジウムの議題に毎年のようにとりあげられ、活発な議論がなされています。 また厚生労働省もそのような事情を鑑み、1997年に研究班を置き、現在も研究を続けています。 |
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| Q.14 |
ペプシノゲン法の将来性について教えてください。
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| A.14 |
日本では胃がんのバリウム検診が定着し、実績をあげているので、ペプシノゲン法がこれに取って代わるということはないとおもいますが、ペプシノゲン法とバリウム検査の組み合わせが胃がん検診に用いられる可能性はあります。しかし、がん検診としてではなく、健康診査の一項目として一般化する可能性は高いとおもいます。 また、海外のレントゲン検査の普及していない地域、特に日本人同様に胃がん発生率の高い中国、韓国、台湾で注目されており、これらの地域で、胃がん検診の中心的手法になる可能性はあります。 |
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| Q.15 |
ペプシノゲン法の海外での実績または評価について教えてください。
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| A.15 |
ペプシノゲンそのものについての研究は数多く行なわれ発表されています。 胃がん検診としてのペプシノゲン法の研究では、Namekataらのアメリカ日系人を対象とした研究が有名です。 |
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| Q.16 |
ペプシノゲン法について、分かりやすく説明している本がありましたら教えてください。
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